保護者の睡眠習慣と子育て

 

日本人は世界一の短睡眠

夜間の睡眠時間において、我が国は世界で最も短睡眠傾向にあることが明らかになっています。睡眠不足は私たちの脳の機能を低下させるため、常に喜怒哀楽に共感し、応答的であることが必要な子育てにとって、大きな悪影響を及ぼす可能性があります。

日本の睡眠時間は世界ワースト1位

保護者の皆さんにもこの事実を知っていただき、保育所とご家庭が十分に連携して子育てできるよう、生活習慣改善の重要性を伝えています。

日本人女性が世界一の短睡眠

日本人は世界で最も短睡眠ですが、その中でも有識者の女性がさらに短睡眠であることも明らかになっています。このことは、保育所を利用して働くお母さんが世界一短睡眠であることを示唆しており、我が国の保育所で向き合うべき、最も重要な健康福祉上の課題となっています。

睡眠時間の男女比 日本は有職女性の睡眠時間が短い

日本人は女性が男性よりも睡眠時間が短い国であることがわかっていますが、有識者の比較において、統計のある10ヶ国中、日本は唯一かつ極端に女性の方が短い国になっており、これは働く女性の睡眠時間が特に短いことを示しています。その要因としては、日本では共働きが増えているにも関わらず、夫婦間での家事や育児の役割分担が欧米ほど進んでいないことが考えられ、働くお母さんのケアが必要であることを示しています。

夜間の携帯利用がうつ傾向を助長

子どもを寝かしつける際のホッとできる時間につい触ってしまうのが、スマートフォンです。しかし、消灯後の暗がりは瞳孔が最も開いた状態で、どのスクリーンよりも近くで見てしまう携帯電話の画面からブルーライトが目に入ることで睡眠の質が下がり、結果としてうつ傾向が助長されることが明らかになっています。

夜間の携帯利用はうつ傾向に影響あり

このような事実を共有し、母子ともに望ましい健康習慣を身に着けることで、子ども達一人ひとりの健全な発育をサポートできるよう、ご家庭との連携に努めています。