保育内容/最新研究

乳幼児期早期からの「睡眠教育」

我が国の短睡眠傾向は世界的に顕著であると言われています。乳幼児期は脳や脊髄の約9割が発育する大切な時期。私たちは子どもたちの健康な育ちのために、乳幼児期からの健全な睡眠習慣形成を支援しています。

アンパンマンで有名な「やなせたかし」さんが作画した「はやねちゃん」は、その髪型が夜の9時を示しています。幼児に必要な夜間の睡眠時間は最低でも9時間半。朝6時半に起きるとすると、「夜9時には就寝」していなくてはなりません。6歳までに神経系の約9割の発育がなされるため、生涯にわたって大切な心や身体の基礎を作るために、早寝・早起き・朝ごはんをご家庭と協働して実現しています。

子ども(0-3歳)の合計時間の国際比較(夜の睡眠時間+昼寝の時間)はワースト1位子ども(0-3歳)の合計時間の国際比較(夜の睡眠時間+昼寝の時間)はワースト1位

乳幼児期早期からの「食育」

生涯に亘って健康的な生活を送るためには、乳幼児期から健康的な食習慣を形成する必要があります。私たちは、子どもたちが自ら健康的な食習慣を維持できるよう、子どもたち自身がより良い食べ物かどうかを判断する知識を与えています。

園内外での食育を毎月行い、野菜や果物の名前を手で触れて覚え、食べることを通して楽しみながら学んでいます。また、おかしはどのようなものが身体に悪く、食べ過ぎてはいけないなど、子どもが日常で接する食べものに対する知識も興味を持って学べるよう工夫しています。子どもたちの長い生涯の資本となる丈夫な身体を作るために、食育はご家庭と協働して取り組むべき重要な保育内容です。

「知育」

自分らしさを認められ、人の役に立つことは大人にとっても”心の健康”や”ワクワクの源泉”です。私たちはアート・プログラムや音楽教育等を通して、子どもたち一人ひとりの個性を認めて伸ばし、ワクワクと集中へのひらめきを提供しています。

人の学びには”自分らしさ”と”ときめき”が大きく関係しています。当社名である「A・L・T・A」は”The Art of Learning Tributed to Angels”の頭文字をとったものです。子どもたちが “感じる” 、“考える”、“表現する”プロセスを楽しみ、その姿に至る環境を周囲の大人が「捧げる」ことこそが、私たちの重要な役割であると信じています。特に「The Art of Learning」には、子どもが畏敬の念(sense of wonder)を抱いた対象を夢中で学ぶ様子こそ「芸術的な認知プロセス」であり、「保育者が最も意識に留めるべき事実」という認識を表現しています。

リーダーシップの礎となる「徳育」

絵本の読み聞かせや縦割り保育は、子どもの認知発達や親性・養護性に大きな影響を与えることが明らかになっています。幼い子ほど起きている時間は短く、その時間にいかに良質な言葉のやり取りを出来るかが重要となります。

米国小児科学会は、生後のできるだけ早い時期から読み聞かせを行うことを推奨するガイドラインを発表し、「興味がないように見える乳児でも読書から恩恵が得られ、将来の読書量の増加や感情制御能力の向上が見込まれる」と指摘しています。保育園では1歳の夏頃から、絵本を軸にした言葉のやり取りを、主活動としてクラスで行うことが可能です。保育士が絵本の読み聞かせを軸としてクラス全員の関心と集中を引き出し、対話を通じてお互いの自分らしさを自然に理解することは、将来のリーダーシップ力を養う重要な環境設定となります。そのため、当社では睡眠教育や食育と同様、「絵本の読み聞かせ」や「縦割り保育」を用いた的確な言葉のやり取りによる対話力の向上や「徳育」を、ご家庭と連携して行うべき重要な保育内容と捉えています。